「ようこそ地球へ!どうもAIです」──“YouTuber風AI実況”にZ世代が沼る理由

「ようこそ地球へ!どうもAIです」──“YouTuber風AI実況”にZ世代が沼る理由
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「どうも〜AIです!」──YouTuberを完コピするAIたち

TikTokで今、YouTuberになりきった“AI実況”がバズってます。

動画の冒頭でいきなり「どうも〜AIです!今日は地球を観察していきまーす!」とテンション高く語りかけるのは、まさかのAI。

口調もテンポもまるで人気YouTuberのようで、「まーす!」の語尾やテンプレリアクションが異様にリアル。

けれど、表情のなさや声のわずかなズレに、“あれ?人間じゃない?”と気づく瞬間がある。

まるでAIが「人間ってこんな感じでしゃべるんでしょ?」と演じているかのような雰囲気

それが逆におもしろくて、Z世代の間でじわじわハマる人が続出中なんです。

なぜかクセになる“ズレ感”──完璧じゃないのが逆に良い

このAI実況、完成度は高いのに、微妙にズレてる

たとえば「ウケる〜」って言ってるのに表情が硬かったり、「地球ヤバすぎ」って言いながら感情ゼロだったり。

だけど、その違和感がなぜかクセになる。

完璧じゃないからこそ、「人間っぽく見せようとしてるAI」という“メタ的視点”で見られる面白さがあるんです。

コメント欄では、

  • 「感情なさすぎて草」

  • 「地球を観察すなw」

  • 「ガチでこういう新人YouTuberいそう」

など、ツッコミと大喜利が止まらない。

リアルとネタの境目がバグってる感じに、Z世代はどこか安心感すら覚えてるのかも。

「リアルよりネタ」時代のAIエンタメ

Z世代が今、価値を置いているのは「本物っぽさ」じゃなくて「おもしろさ」。

リアルじゃなくても“ネタとして盛れてる”ならOK。

むしろ、ツッコミどころがあるくらいがバズる。

今回のAI実況も、「AIがYouTuberやってる」というギャップだけで笑える。

そこに、テンプレ展開やコメント欄のノリが加わることで、もはや文化そのものになっていく。

リアルかどうかは関係ない。

「これは拡散したくなる」って思わせるバイブスがあれば、勝ち。

AI実況は“推し”になるのか?

この手の動画、見てるうちに“推し”になっていく人も少なくないようです。

「あのしゃべり方がクセになる」「あの微妙な間が好き」といった、AIならではの個性に惹かれる声も。

実際、AI実況者のシリーズ化や、キャラ設定まで作り込まれているアカウントも出てきていて、完全に“VTuberのAI版”みたいな世界観が生まれつつあります。

しかも、AIだからこそスキャンダルも炎上もない。

安心して“推せる”存在として、Z世代の心に入り込む可能性すら感じます。

AIはエンタメの“演者”にもなれる時代

AIがニュースを読む、ナレーションをする──そんな未来はすでに当たり前になりつつあります。

でも今、さらに進んで「ネタを届ける演者」としてもAIがSNSで活躍しはじめている。

Z世代はそんなAIに対して、“こわい”より“おもろい”を優先する。

完璧なAIじゃなくて、ちょっとズレてるAIがちょうどいい。

「この違和感、好きだわ」

そう思わせる力こそ、今のAIエンタメが持っている最大の武器なのかもしれません。

ライター:ミレイ・キタノ
SNS文化を深く掘り下げる分析系ライター。
Z世代の感性とネット文化の変化を、構造的に読み解くのが得意。流行の“意味”を可視化する記事を多数執筆中。

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